自然素材を厳選する理由
60年くらいより前の家では、家づくりに使われる材料も漆喰や土壁、木、畳もワラやイグサをつかった、今で言う自然素材だけで家づくりがおこなわれていました。
逆に言えばそういった材料しかありませんでしたから当たり前のこととして本物自然素材だけをつかった家づくりがおこなわれていたわけです。
50年くらい前から大量生産して効率をあげる工業化が爆発的に進みましたから、住宅のほうでも様々な化学物質を添加して作られた製品が使われるようになります。昨今建物で使われる建材の中に発がん性を指摘されてるアスベストが混入されていることが問題になりましたが、こういった有害物質が使われ始めたのもその頃からです。
私どもは、1995年より自然素材を使った家づくりに着手したのですが、実は白状しますと、着手した当初はまだシックハウス問題や化学物質過敏症といった問題も浮上していませんでしたから、問題意識なんてさらさらなく、ただ「やっぱ本物の木や漆喰でつくる家はいいなあー」と嗜好性で家づくりを提供していたのです。
それから数年後にシックハウスや化学物質過敏症がマスメディアのほうでさかんに取り上げられるようになりましたから、はっきりした問題意識をもって材料選択するようになったのもその頃です。
それでもまだそこそこの自然素材でつくる家づくりにこだわりをもって材料選択していればいい部分もあって、
というのは自然素材を製品化している業者も限られていましたし、そういった業者は当たり前のように化学物質を添加していない製品を提供してますから。
ところが世の常でブームかくるとそれに当て込んだ利益目的の偽者製品も出てきますから、自然素材とかエコ建材とか銘打っていても、製品化するうえでどんな物を使っているのか調べなければならない必要性がでてきたわけです。
というこで、当社の自然素材選定の基準は以下のようになっています。
①限りなく自然界に存在するものを使って製品化していること、出来れば100%自然素材が望ましい。
②多少の化学的な物質が添加していても、それを使う根拠がはっきりしていて十分安全であると判断できること。
③販売業者に自然素材を製品化することに対する使命感や情熱があること(利益第一主義ではなく、いいものを造ってお金を頂くという志があること)。