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地鎮祭~建物完成までのストーリーフォト

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哲也さんが撮影した哲也様家の写真/番外編(施工中編)

哲也様家が購入した敷地、更地状態。お嬢ちゃんここに何十年も住む家がこれから建つんだよ。
出雲大社神主さんを呼んでの本格的地鎮祭。哲也さんご夫婦とお子様、おじいちゃん、おばあちゃんと私揃って撮影。
この日は天気も良く、外気温度もほど良く、和やかな雰囲気に包まれての地鎮祭でした。

ほとんど一生に一度の行事ですので、神主さんを呼んでの本格的地鎮祭はお勧めです。

厳かな雰囲気の中、神主さんが「ぅぉ~~~」と祝詞をあげ始めると、空から「びり、ぴり、びり」としたエネルギーが降り注ぎ、毎回、体が上下左右に揺れてしまう私です。


基礎工事

地鎮祭終了後、建物基礎根切り工事が完了したところ。
建物基礎根切工事。根切した廻りに打ち込まれている木杭と板は基礎工事の通りを出す為の部材でやり方と呼ばれているもの。このやり方を基準に基礎の通りを決めていきます。
根切と砕石敷転圧が終ったら、転圧した砕石の上にポリエチレンシート(基礎防湿層)を敷き、鉄筋と型枠材を組み上げ基礎コンクリート打ちに備える。
組まれた鉄筋の下に等間隔に置かれている四角い部材はスペーサーと呼ばれている部材で、鉄筋の下にもコンクリートがしっかり流れ込むように鉄筋を浮かしている。
グレーの管は塩ビ管で主にキッチン、トイレ、洗面、浴室等の排水配管です。(先行配管と言って基礎コンクリートを打ち込む前にあらかじめ設置しておきます。)

基礎型枠をばらし、基礎工事が完成したところ。基礎の上に飛び出ている金物はアンカーボルトと呼ばれる金物で、この金物で土台をしっかり基礎に固定します。
よく見ると基礎立ち上がり部分にぼこぼこ孔みたいな状態を見てとれますが、これはスとか豆板とか呼ばれるもので、基礎工事の美観的欠点とされています。

が、私はスや豆板が出来るぐらいの基礎のほうを強度的に信頼しています。
何故かと言うと、基礎コンクリートを現場打ちする時に現場で水をあまり混入しないとスや豆板ができやすくなる為です。

お客様はスとか豆板がないテカテカの表面になった基礎を喜ぶ傾向がありますが、現場で水を多めにコンクリートに混ぜると比較的型枠にピッタリとくっつきますので、型枠をバラした時にテカテカ表面になりやすいです。

弊社の事務所は私が自分で基礎工事をやったのですが、コンクリートを打つ時に水を一切、現場混入しなかったのでスや豆板だらけの仕上がりとなりました。(ほどよくバイブレーターは使いました。)

現場でコンクリートにあまり水を足すと、コンクリート強度が下がりますのでとってもよろしくないことになります。

これから家造りを考えている方は、基礎のコンクリートを打つ時はスや豆板が少しぐらいできてもいいので、現場でコンクリとに水をあまり混ぜないようにお願いします。と言うようにしましょう!

完成した基礎に自然系防腐防蟻剤(ヘルスコキュアー)を塗る

防腐防蟻剤ヘルスコキュアーが外回り立ち上がり基礎に垂れないようにシート養生をしたところ。
防腐防蟻剤ヘルスコキュアーを塗っているところ。
基礎への防腐防蟻剤ヘルスコキュアーが塗り終わったところ。
ヘルスコキュアーは2回塗りします。基本お施主さんに塗って頂いています。
一般的に毒性が強い薬剤系防腐防蟻は保証期間が5年ですが、ヘルスコキュアーは防腐防蟻効果が半永久となっています。
防腐防蟻剤ヘルスコキュアーを塗り終えて、休憩している哲也さん。お疲れ様でした。

上棟/部材現場搬入~小屋組梁組み立てまで。

現場へ搬入された小屋束材、ロフト手摺材、屋根合板下地材。紙が巻かれている部材は化粧材です。

化粧材に巻かれた紙は上棟後、適切な時期にはがしますが、部材を組み立てたときに紙が他部材に噛んでしまわないように微妙に紙を巻ききっておらず隙間があいています。(仕事がこまやかで丁寧です。)

現場状況によりますが、敷地に上棟部材を置いておける余裕がある場合には上棟日の前に現場搬入しておきますが、そういう余裕がない場合には上棟日当日に上棟部材を運びこみます。
現場搬入された登り梁材と化粧登り梁材。青色登り梁と書かれた下の段にはよく研いだノミを使って手加工が施されています。

紙が巻かれいる部材が化粧材ですが、よく見ると紙が巻かれた化粧材を挟み込むように積み上げられています。これは運搬時の化粧材保護を配慮してのことです。(仕事がこまやかで丁寧です。)

このころは自分が設計したお客様の墨付けや加工は私自身でやっていましたが、今はプレカット業者にまかせてプレカット完了後弊社加工工場で化粧仕上げを施しています。
2階の柱を組み立て小屋組梁を組んでいるところ。
2階の柱を組み立て小屋組梁を組んでいるところ。
2階の柱を組み立て小屋組梁を組んでいるところ。
小屋組梁を組んでいるところ。
小屋組梁まで組上がったところ。

番付についての余談

ち八と書かれているのは番付と呼ばれる符号で、東西軸に910ミリピッチで「い」「ろ」「は」「に」「ほ」「へ」「と」「ち」「り」「ぬ」と並び、南北軸に「一」「二」「三」「四」「五」と並びます。

柱の場合、番付を付ける面も決まっていて南面に番付をつけます。

この番付を見ながら骨組を組み立てていきます。

上棟/小屋組梁完了~屋根防水下地シート貼り(上棟作業完了)まで。

小屋束を立て母屋組を組んでいるところ。
小屋束を立て母屋梁を組んでいるところ。
母屋組材まで組み上げ、登り梁材をクレーンで揚げているところ。
登り梁材を組み上げ、登り梁材の上に化粧野地板を貼り上げたところ。
この化粧野地板はそのまま2階の天井仕上げ材となります。(上棟日に化粧野地板を貼ったら2階の天井仕上げは完了。)
この写真はロフトになる部分を撮ったもので、小屋束間に差し込まれている横材はロフト手摺です。
化粧野地板の上に455ミリピッチでタルキを組み、タルキ間に屋根断熱材を充填しているところ。(屋根断熱材は断熱性能等級最高ランク材です。)
化粧野地板の上に455ミリピッチでタルキを組み、タルキ間に屋根断熱材を充填しているところ。(屋根断熱材は断熱性能等級最高ランク材です。)
化粧野地板の上に455ミリピッチでタルキを組み、タルキ間に屋根断熱材を充填しているところ。(屋根断熱材は断熱性能等級最高ランク材です。)
屋根下地材を充填し終わり、破風下地板で閉じたところ。
屋根断熱材の上に屋根下地合板を貼り、屋根防水下地シートを貼り上げているところ。
屋根防水下地シートまで貼り終わったら、上棟日の一通りの作業は完了です。

建坪28坪の家で大工さん6人の参加でしたが、朝8時から組み上げ始めスジカイと外回りの間柱設置までやってしまい、上棟作業完了まで午後2時で終わってしまいました。

墨付けから刻み加工、スジカイ設置と外回り間柱設置の段取りまで担当設計士である私がやりましたが、段取りが良すぎる為、午後2時で上棟完了となりました。(自画自賛)

今は他の者が担当していますが、なかなかここまでは出来ません。(自画自賛)

上棟日以降の大工工事

外回りに防風透湿シート(白いやつ)を貼っているところ。
外回り防風透湿シートを貼り上げ、家の中の大工工事に進んだところ。床板を貼る下組である大引材に鋼製床束が設置され、アルミサッシ窓を設置するための下地組まで完了しています。
上棟当日に設置されたスジカイを撮る。このころはハードロックという鋼製スジカイを使っていましたが、現在は木製スジカイを使っています。
冬場、1階ユニットバスの廻りには基礎パッキンから基礎内に流入する低温外気がグルリとまわってていますので、ユニットバス上の2階床板下には断熱材がしっかり充填されています。断熱材下端に打ち付けられている横材は断熱材の垂れ防止材です。
ロフトと2階の床板を貼りあげて、間仕切壁下地の真柱を設置したところ。
2階の床板とロフト床板を貼りあげたところ。
玄関ドアの採光用窓と玄関庇下地を設置したところ。玄関庇下地は間柱にしっかり絡ませて固定しているので、ちょっとやそっとな突風では飛びません。
アルミサッシの設置が完了したところ。サッシの廻りに貼ってある部材は防水テープ。
壁断熱材を充填しているところ。(壁断熱材は断熱性能等級最高ランク)現場も良く整理整頓されています。
2階LDKプランの為、2階キッチンの給水給湯配管をしたところ。
1階の壁断熱材充填が完了したところ。

壁断熱材の施工マニュアルでは断熱材に張り付いている防湿層のミミを間柱の面にタッカーで留めることになっていますが、この施工法は大工が嫌がります。

大工は通常、壁石膏ボードを貼る時、間柱にボンドをくれてから壁石膏ボードを貼るので、ボンドをくれる間柱面をはずして断熱材を留めます。

現場でアルミサッシを設置し終わるころ、弊社加工工場で造作棚やアルミサッシ内枠、内部建具枠などを加工します。(私の設計仕様では造作棚、建具枠とも出来合品を使うことはありません。)

手前のローラーが付いた機械は直角2面加工機と呼ばれる木工機械で、部材の水平垂直と曲がりを取る機械です。

直角二面加工機の隣にある機械はプレーナー掛け機と言って、直角二面で水平垂直を出した後、分を決める為の機械です。

プレーナー掛け機の隣の機械は超仕上げと呼ばれる機械で仕上げを掛ける専用機械です。


プレーナー掛け機で分を決め、超仕上げで仕上げを掛けている大工さん。
玄関ドアを設置した後、外壁下地の胴縁材を設置しているところ。
1階の垂壁下地組と一部天井下地組まで完了したところ。
2階の壁断熱材充填が完了したところ。
2階間仕切り下地間柱まで設置完了したところ。
ロフト階の壁断熱材とロフト壁下地材を設置しているところ。
外壁サイディング貼り工事が完了したところ。
造作階段設置まで完了したところ。(現在はプレカット階段になっています。)

内部下地組まで完了して、石膏ボート下地を貼る。

階段部分の石膏ボード下地をほぼ貼りあげたところ。
階段部分の壁石膏ボード下地を貼りあげ、造作階段手摺まで設置完了。
段板にもしっかり養生され、仕事が丁寧です。
1階の壁石膏ボード下地貼りの完了。 お嬢ちゃん紙はがれたところが気になる?
2階~ロフトまで壁石膏ボード下地を貼りあげたところ。大工さんの仕事が丁寧です。

これで内部大工工事は完了です。
壁左官塗仕上げをする為の、石膏ボードパテ処理まで完了したところ。

対面式キッチンの造作棚も設置されています。
左官屋さんが漆喰塗仕上げする前に、多機能性壁下塗り材ヘルスコートを塗っている哲也さん。
ヘルスコートには遠赤外線効果、脱臭効果、調湿効果(湿度10%をコントロール)、抗酸化効果等がある下塗り材です。
抗酸化効果があるので、キッチンや食品庫には3回塗り(厚塗り)することをお勧めします。

なんか白くて丸い物体あちこちに写り込んでいますが、レンズにほこりなどが付着していた訳ではなく、他の方の家でもヘルスコートを塗ったあとによく映り込む白い物体です。
どうも良い氣が充満している空間で写り込むようで、パワースポットと呼ばれている場所でもしばしば映り込みます。

2階外部インナーデッキ(2階LDKの延長空間)の施工

2階外部インナーデッキの柱建てと骨組みを組み上げたところ。
インナーデッキを長持ちさせる為に、キシラデコールという塗料が塗られています。

建物完成後10年以上経過しましたが、今のところ問題なさそうです。

インナーデッキの目透かし床板をほぼ貼り上げ、2階部分の柱立てをしたところ。
インナーデッキ目透かし床板を下から見る。
インナーデッキ目透かし床板を下から見る。
インナーデッキ2階目透かし目隠し板を貼り上げたところ。
2階インナーデッキの屋根下地組みを組み上げたところ。

建物完成写真

1階寝室。天井が一段下がった部分は2階キッチン排水管のための天井懐。
1階寝室、天井を撮る。杉材の赤身がいい味わいを出しています。
ユニットバスはユニットバスのなかで一番安い物をチョイス。これで十分。
1階洗面脱衣所。洗面台の右に設置された造作棚はタオルや簡単な着替えを置いておくためのもの。
1階子供部屋、2室分。取り敢えずはワンルームだが、将来真ん中で間仕切り壁が設置できるように設計。
子供部屋、2室分の照明器具。
2階リビング。杉の赤と壁の白のコントラストが美しい。座卓は杉板パネルを使った造作です。
2階リビング、ロフトハシゴ。
2階リビング、ダイニング。
2階リビング。
2階リビングからリビング延長空間のインナーデッキを撮る。
2階トイレ。便器は便器のなかで一番安いもの。これで十分。
2階対面式キッチン裏の物置スペースからトイレ側を撮る。
2階対面式キッチン。キッチン小窓は開閉式なので、夏のキッチンの熱気も抜けます。気が利いています。
2階対面式キッチンをダイニング側から撮る。なんか屋台みたいで楽しそう。
ロフトスペース。ロフトは主に物置場として使っているそうです。
ロフトスペース。ロフトの窓を開けると重力換気でスムースに風が通り抜けて行きます。
ロフトハシゴ。
ロフトスペース。
ロフトスペース。