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私たちの考えるローコスト住宅

洋服でも、食品でも、住宅でも、どんな商品(製品)であっても、かなりはしょって言うとその商品(製品)の価格表示に含まれる内訳は、材料代+手間賃(利益)です。


ローコストにするにはこの材料代と手間賃(利益)を下げなければなりませんが、同時に必要性を満たすことが大切です。

ここがローコストのミソです。

なんでもかんでも安いものをつかえばいいというわけではありません。

ローコストにするには、お金のかけるべきところにかけ、それ以外のもの(こと)はソコソコでOKという予算配分に対するバランス感覚がとても重要になってきます。


では、住宅の必要性とは何でしょう?

構造的にしっかり、がっちりしていて地震や台風といった自然災害に十分耐えうる。
冬あたたかく、夏すずしい。
家にいると気持ちいい。
④家族一人一人の居場所がある。

この四つの条件が満たされればよいのではないではないでしょうか。

私たちの考えるローコスト住宅もここはしっかり押さえます。逆に言えば、それ以外のことはソコソコでOKと考えます。


例えばキッチン。

キッチンがいる理由は、簡単に言うと食事をつくるためと、食事の後片付けをするためです。

この二つの条件を満たすのに100万円や200万円もする高額商品を購入する必要はまったくありません。

食材を切ったりきざんだりするスペースと、

煮炊きするガス台と 、

後片付けをするための洗い場と、

収納部があれば良いわけです。

つまりソコソコの値段のキッチンであればOKなのです。

(高額商品のキッチンはダメという意味ではありません。予算的な余裕があれば高額でも良いでしょう。ここでは安心、安全、快適に住めるローコスト住宅を建てるのが趣旨ですから、予算配分のバランスを考えましょうということです。)

また、家づくりの大雑把な内訳である材料代+手間賃の、材料代のほうは予算配分のバランスを考え、かけるべき所(上記①、②、③、)に予算投入すればよいのですが、

手間賃を下げるのはどうするのかということも押さえなければなりません。

これについては、ひとつは設計的におさまり検討して職人さんたちの手間数が減るよう配慮することでかなりコストを下げることが可能です。

もうひとつは、かんたんに出来ちゃうことは建て主みずからやるということでコストを下げるという手法もあります。

みなさん、

家づくりにどれだけの手間賃がかかっているかご存知ですか?

基礎工事や大工工事、電気工事、水道工事等々といった各工種によって若干ばらつきはあるのですが、家の値段が1000万円だとすると、おおよそ500万円以上は手間賃なのです。

例えば、下の図1のような可動式のカウンターをつくるとします。このカウンターの材料代は約1万円です。これを本職の職人さんにつくってもらうと、材料を切って、けずって、組み立てて一日近くかかります。本職の職人さんをつかった場合、一日あたり2万円~3万円が相場ですから、カウンターの材料代+手間賃の合計金額は、3万円~4万円ということになります。
ですから、職人さんにまかせたほうがいいところは職人さんにまかせ、それ以外のかんたんに出来ることは自分達でやるという視点が、コストをさげるために重要になってくるわけです。

で、具体的にかんたんに出来ることは、どんなことがあるのかと言うと、

玄関とポーチの土間打ちや、

基礎の内側と土台、 地盤面から1メートル以内の柱などに塗る防腐防蟻剤、

床板の塗装

などは比較的かんたんで、どなたにも出来る作業です。

ポイントさえ知っていれば(ポイントはそのときにお教えします、思っているよりぜんぜんかんたんですから)、職人さんに比べさほどの作業時間がかかるというわけでもありません。この三つの作業は、初めての方でも3日ほどかければ終わる仕事です。

このように、かんたんに出来ることは自分で体をつかってやってしまう、という家づくりに参加する精神がローコスト住宅の実現には欠かせない要素となります。

図1